公式図録「諏訪敦 きみはうつくしい」
先行販売のお知らせ
WHAT MUSEUMで開催中の「諏訪敦|きみはうつくしい」展を収録した図録を11月22日(土)より先行販売いたします。
本書では、展覧会の5章構成に沿って諏訪の作品を紹介します。
新作の静物画や展示風景の撮り下ろし写真、新作「汀にて」の制作過程を収めた記録写真など、豊富なビジュアルを掲載しています。
展示構成を手がけた宮本武典による書き下ろしの解説とともに、展覧会の魅力を手元でも楽しむことができます。
また、芥川賞作家・藤野可織が諏訪のアトリエを度々訪問し、その印象をもとに短編小説「さよなら」を執筆しました。展覧会ではハンドアウトで配布しているこの小説も図録に収録します。
諏訪芸術の魅力を余すところなく伝える一冊として、本展を紙上に再現します。
【図録概要】
書名:諏訪敦 きみはうつくしい
著者:諏訪敦
発行:株式会社青幻舎
言語:日英併記
仕様:A4変形判(W216xH291mm)、175ページ
発売日:2025年11月22日(土) ※後日全国の書店でも発売予定
定価:5,170円(税込)
購入方法:WHAT MUSEUMのミュージアムショップ、寺田倉庫が運営するPIGMENT TOKYOオンラインショップにて販売予定
※ミュージアムショップの営業時間は11:00~18:00です。
目次:
・第1章 どうせなにもみえない
・第2章 喪失を描く
・第3章 横たえる
・第4章 語り出さないのか
・第5章 汀にて
・諏訪敦クロニクル 宮本武典
・短編小説「さよなら」 藤野可織
・キュレーターノート:きみはうつくしい、さようなら 宮本武典
・作品リスト、略歴
現代日本の絵画におけるリアリズムを牽引する画家、諏訪敦。卓越した描画技術で対象に肉薄する諏訪の作品は、徹底した取材に裏付けられ、近年では戦争で亡くなった人々や、神話や古典文学の登場人物など、不可視な存在を描くリサーチプロジェクト型の絵画制作が高く評価されています。本展は、最新の大型絵画「汀にて」を中心に、そこに至るまでの画家のクロニクルを、過去の主な作品群とともに物語っていきます。
コロナ禍にはじまったアトリエでの内省と孤立、戦争や災害で揺らぐ外界をよそに、母を介護し看取るまでの静かな日々の中で、「人間を描きたいという気持ちを徐々に失っていった」と語る諏訪。本展は、稀代の肖像画家が再び人間を描けるようになるまでの克服の過程を開示するドキュメンタリーであり、精緻な眼と指を持つ故に「見ること、描くこと」を己に厳しく問い続けてきた諏訪の、現在進行形の思索と創造を紹介する展覧会です。