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  • 家形埴輪©︎國學院大學博物館

  • 「直島ホール」風洞実験模型 ©三分一博志建築設計事務所

  • オンデザインパートナーズ 「町田芹ヶ谷公園”芸術の杜”プロジェクト パークミュージアム」

展示/建築

建築模型展ー文化と思考の変遷ー

2022年4月28日—2022年10月16日

  • 家形埴輪©︎國學院大學博物館

  • 「直島ホール」風洞実験模型 ©三分一博志建築設計事務所

  • オンデザインパートナーズ 「町田芹ヶ谷公園”芸術の杜”プロジェクト パークミュージアム」

建築の模型なるものは、古くから先例や手本の蓄積であるとともに、
建築文化を伝達する媒体としての役割を果たしてきました。
時代を下って、現代建築においては、試行のツールとしてはもちろん、材料や技術の発展と並行し、建築家の多様な模型表現がみられるようになり、建築模型は建築そのものの表現や概念に影響を与えてきたともいえます。
また、昨今では、様々なデジタルツールの発展に伴い、建築模型の在り方も変化をみせています。

本展では建築模型そのものに着目し、
古代から現代までを総覧することで歴史的な文脈の中で模型がどのような役割を果たしてきたのかを考察し、その意義に迫ります。

古墳時代の家形埴輪、江戸時代に制作された延岡城木図、
建築家・磯崎新によるアンビルト*の模型「東京都新都庁舎計画」、三分一 博志​​による「直島町ホール」風洞実験模型、
構造家川口衞による「パンタドーム構法模型」など現代建築家・構造家による建築模型を含む20点以上の模型作品を展示。

photo by Kenji Seo

また、会期中には来館者とともに「模型制作」を体験できるイベントも開催予定。展覧会を通じて、来場者の皆さんと一緒に、建築模型そのものの価値を再考するとともに、模型に触れることの楽しさを共有する機会を創出します。

*アンビルト=建てられていない建築。Unbuilt​​

【本展覧会の見どころ】
■古墳時代の家形埴輪から現代建築家の模型まで「建築模型なるもの」を総覧

古墳時代の家形埴輪、江戸時代の延岡城木図や茶室起こし絵図、
昭和30年代に制作された高床建物復元模型など、各時代ごとの貴重な「建築模型なるもの」をはじめ、
現代建築家の建築模型が集結。時代に応じて役割や意味合いを変化させ続けてきた模型の変遷を記した年表とともに総覧します。

photo by Kenji Seo

■磯崎新、隈研吾+篠原聡子、SANAA 妹島和世 + 西沢立衛、三分一博志、藤森照信など、現代建築家による多様な模型を展示

磯崎新による「東京都新都庁舎計画」のアンビルト模型、
SANAA 妹島和世 + 西沢立衛による「Rolex Learning Center, EPFL」、
三分一博志による「直島ホール」の風洞実験模型、
藤森照信により1本の丸太から制作された模型「ワニ」を展示。
また、30年以上前に制作された隈研吾+篠原聡子による「伊豆の風呂小屋」の再現模型を本展にて初公開。
現代建築家による貴重かつ多様な模型を鑑賞できます。

photo by Kenji Seo

■コミュニケーションツールとしての建築模型、記憶の継承を目的とした建築模型の展示

オンデザインパートナーズによる触れられる模型「町田芹ヶ谷公園”芸術の杜”プロジェクト パークミュージアム」を展示。来場者も模型に直接触れることができます。また、震災により失われた街や村を1/500の縮尺の模型で復元し、地域に育まれてきた街並みや環境、人々の暮らしの中で紡がれてきた記憶を保存・継承していくことを目指す「失われた街」模型復元プロジェクトの模型をその取り組みとともに展示します。

photo by Kenji Seo

【出展建築家(予定)】(敬称略・五十音順)
相田武文、秋吉浩気|VUILD、磯崎新、オンデザインパートナーズ、川口衞、隈研吾+篠原聡子、
SANAA 妹島和世 + 西沢立衛、三分一博志、瀧澤眞弓、noiz、藤森照信、山田紗子、山本理顕 他

【出展協力】
一般社団法人ふるさとの記憶ラボ、「失われた街」模型復元プロジェクト実行委員会 + 気仙沼大島みらいチーム、大分市美術館、公益財団法人福岡文化財団、國學院大學博物館、坂井市教育委員会 丸岡城国宝化推進室、茅野市美術館、東京都現代美術館、武庫川女子大学建築学部 岡崎甚幸学部長、早稲田大学創造理工学部建築学科 小岩正樹研究室

【イベント情報】
■ギャラリーツアー「建築模型ってなんだろう?」
講師:出展建築家、 WHAT MUSEUM 建築倉庫プロジェクトスタッフ

■みんなの「広場」を建築模型でつくろう!
講師:オンデザインパートナーズ
日時:7月中旬〜8月下旬

■古墳時代にタイムスリップ -家形埴輪を知ろう!-
講師:深澤太郎 (國學院大學博物館 准教授)
日時:7月上旬〜9月下旬

■手元で賞(め)でる茶室の世界
講師:三井嶺(建築家)
日時:7月上旬〜9月下旬

会期
2022年4月28日㊍ー2022年10月16日㊐
会場
WHAT MUSEUM 1F
(〒140-0002 東京都品川区東品川 2-6-10 寺⽥倉庫G号)
開館時間
㊋—㊐ 11時 — 18 時(最終入館 17 時)
㊊休館(祝日の場合、翌㊋休館)
入場料
一般
1,200円
大学生/専門学校生
700円
高校生以下
500円
小学生以下
無料

OKETA COLLECTIONの観覧料含む。

オプションツアー(模型保管庫)の入場料は含まない。

オンラインチケット制

  • 招待チケット・招待状、高校生以下の方、障がい者手帳をお持ちの方と付き添いの方1名様まで(付き添いの方も必ず予約が必要です)は無料でご入場いただけますが、入館時間枠のご予約が必要です。(模型保管庫見学に参加ご希望の方はオプション料金 500円が必要です)
  • 招待チケット・招待状をお持ちの方は、ご入館の際にご掲示ください。
  • 障がい者手帳をお持ちの方とその付添者1名は、ご入館の際、障がい者手帳等をご掲示ください。
  • 学生の方は、ご入館の際、学生証をご掲示ください。

出展建築家

相田武文
秋吉浩気|VUILD
磯崎新
オンデザインパートナーズ
川口衞
隈研吾+篠原聡子
SANAA 妹島和世 + 西沢立衛
三分一博志
瀧澤眞弓
noiz
藤森照信
山田紗子
山本理顕、等

出展協力

一般社団法人ふるさとの記憶ラボ
「失われた街」模型復元プロジェクト実行委員会 + 気仙沼大島みらいチーム
大分市美術館
公益財団法人福岡文化財団
國學院大學博物館
坂井市教育委員会 丸岡城国宝化推進室
茅野市美術館
東京都現代美術館
武庫川女子大学建築学部 岡崎甚幸学部長
早稲田大学創造理工学部建築学科 小岩正樹研究室
主催/企画
WHAT MUSEUM
企画協力
若林拓哉、瀬尾憲司
会場・什器デザイン
萬代基介建築設計事務所
撮影
瀬尾憲司
イラスト
Miltata
グラフィックデザイン
SKG
協力
一般社団法人日本建築学会 建築と模型[若手奨励]特別研究委員会、三宅理一